交通事故の相談は裁判所でもできる?被害者になったときの相談先のまとめ!

交通事故のケガがもとで働けなくなったり、重大な後遺症が残ったりした場合は、「裁判で争って損害賠償請求をしたい」という人もいるかもしれませんね。実際、保険会社の決定に不服があるときには、このような手続きをする人も多いです。

損害賠償請求についての相談は、裁判所でも受け付けてもらえるのでしょうか。今回は、交通事故の被害者になったときの相談先について解説をします。

裁判所でできるのは手続きや費用の相談のみ

「損害賠償をしたほうがよいか」や「いくらぐらいの賠償金が請求できるか」といった交通事故の相談は、裁判所では受け付けていません。行政機関である裁判所は、利用者に公平な態度で接することが求められます。そのため、特定の相談者に有利になるようなアドバイスを積極的におこなうことはありません。

訴訟を考えている人は、保険会社や加害者への不満を抱えているケースが多いです。裁判所では、こういった不満の相談についても対応していません。「とりあえず誰かに交通事故の話を聞いてもらいたい」や「有利になるようなアドバイスがほしい」といった理由で、裁判所の窓口を利用するのは避けたほうが無難でしょう。

ちなみに、裁判所で受け付けているのは、民事訴訟などの裁判手続きや裁判費用に関する相談です。訴訟を起こすことを決めて、実際に裁判の準備を始めるときは、裁判所の窓口で手続きのやり方や必要な費用などを相談することができます。

このような裁判所の窓口を利用するときは、損害賠償請求をするかどうかについてある程度自分の気持ちを定めておきましょう。

損害賠償の相談は交通事故相談センターで受け付けている

「加害者に損害賠償請求ができるか」などの漠然とした悩みを抱えているときは、裁判所ではなく全国の交通事故相談センターを利用する方法があります。公益財団法人の交通事故相談センターは、日本弁護士連合会が運営する組織です。

ADR(裁判外紛争解決手続き)をおこなうセンターの相談所は北海道から沖縄までの各地域に点在しており、拠点では弁護士による面接や電話での相談がおこなわれています。こちらのセンターの場合も、基本的には公平な立場で相談に対応をします。

ただ、裁判所と比べると、交通事故相談センターではより具体的なアドバイスが得られる可能性が高いです。センターでは示談のあっせんサービスもおこなっているため、場合によってはわざわざ裁判に持ち込まなくても問題が解決できることもあるでしょう。

ちなみに、電話相談や面接相談はいずれも費用はかかりませんが、利用できる時間や回数には制限があります。また、無料の示談のあっせんサービスも、利用できる条件が定められています。どのような方法をとるべきかで迷っているときは、まず電話や面接でセンターに相談をして判断をしてみましょう。

倉敷での交通事故における弁護士に対する相談の重要性について

保険会社の決定に不満があるときは交通事故紛争処理センターに相談してみよう

保険会社の決定に納得できないときは、交通事故紛争処理センターで相談することができます。交通事故紛争処理センターも、ADRをおこなう公益財団法人です。こちらのセンターでは、専門の弁護士が保険会社や加害者に不満があるときの損害賠償や和解の相談に無料でのっています。

ちなみに、交通事故紛争処理センターも公平な立場で利用者に対応している機関です。センターを通じて和解をする際には、裁判官や学識経験者などから構成される審査会で審査がおこなわれます。交通事故では、被害者と加害者の保険会社との間でトラブルが発生するケースも少なくありません。

このようなケースで多いのが、被害者側がどこに相談してよいかわからずに、不満を感じながらも渋々決定を受け入れてしまうパターンです。審査決定に強制力がある交通事故紛争処理センターを利用して相談をすると、こういった泣き寝入りをせずに済む方法を見つけられるかもしれません。

交通事故の示談交渉をする際に、弁護士への相談・依頼が必要な場合と対策について

交通事故相談所ではメンタルケアもおこなっている場合がある

交通事故に関する相談は、都道府県ごとに設置されている交通事故相談所でも受け付けてもらえます。交通事故相談所は、都道府県が運営する公的機関です。相談は無料でおこなわれており、各拠点では一般の損害賠償請求からひき逃げの被害に遭ったときの保障制度まで、交通事故に関するさまざまな問題を扱います。

相談には専任の相談員が対応しますが、拠点によっては臨床心理士によるサービスもおこなわれています。交通事故の際には、被害者が精神的なダメージを受けるケースが少なくありません。心的外傷後ストレス障害に陥って仕事ができなくなったり、家庭生活に支障がでたりするパターンは、交通事故の被害者にはよくあります。

臨床心理士の相談サービスでは、このような心の問題について専門家に相談することが可能です。また、交通事故相談所では管轄の市町村などを相談員が巡回し、出張での相談サービスをおこなっている場合もあります。遠方まで出向くのが難しい人でも、こういった巡回サービスを利用すれば損害賠償請求の対面相談がしやすいかもしれません。

交通事故の慰謝料について相談する前に知っておきたいこと

相談から訴訟のサポートまで対応してもらえる弁護士事務所

訴訟での損害賠償請求を希望する場合は、弁護士事務所に相談するのが解決の近道になるでしょう。裁判所で交通事故の民事訴訟をする際には、弁護士などの代理人が訴状を作成し、担当部署に提出をしなければなりません。

また、裁判では、弁護士が裁判官の前で口頭弁論をおこないます。無料相談をおこなっている弁護士事務所では、いざ裁判となったときにこのようなサポートをすべてお願いすることができます。弁護士事務所に相談をするときの大きなメリットは、法律家の立場からいろいろなアドバイスをしてもらえることです。

実際に裁判の仕事を依頼した場合には、依頼人の味方になって弁護士がさまざまなサポートをしてくれます。裁判で使う証拠の収集や関係者への聴き取り調査などを専門家にひと通り依頼できれば、裁判でも有利になるかもしれません。

弁護士事務所では、交通事故の相談を無料で受け付けるケースが増えています。こういった事務所は、相談のみであれば料金はかかりません。成功報酬制の事務所も多く、裁判に勝ったときに弁護士費用をまとめて払える場合もあります。

目的に合わせて相談先を使い分けよう

交通事故の相談はさまざまなところで可能ですが、裁判所のように相談内容によっては欲しい情報がスムーズに得られないケースもあります。損害賠償請求などを希望するときは、最初にどこに相談すべきかをよく考えてみましょう。

交通事故の相談は、基本的に無料でできる場合が多いです。目的に合わせて相談先を上手に使い分けて、必要な情報を得ていきましょう。